近年、無添加やオーガニックといったものへの関心が高まっています。
少々値が張っても無添加の商品を買うと言う人も増えました。
また、最近では農薬や添加物へのアレルギーがある人もいます。
このような無添加志向はキャットフードへも広まっています。

無添加やオーガニックと書かれていると安心と思うかもしれません。
このような表記がされていてもきちんと確認が必要です。
無添加という表示がされていても添加物が入っているものがあるのです。
キャットフードを作るのは原材料の加工、キャットフードへの加工と二段階で行われます。
集まった原材料をキャットフードへ加工するときには無添加、というものも無添加と言う記載ができます。
そのため、原材料が粗悪なものを使っている場合にはそれを隠すために大量の添加物が使用されていることもあります。

猫の食事への法規制が緩いため、人間が食べれないような肉や魚を使っていることがあります。
たとえば、腐敗が進んでいるものや鳥インフルエンザにかかり食肉として卸せなかったものが挙げられます。
これらはもちろん、そのまま出せば猫も好んで食べません。
そこで、肉や魚の発色を良くするために発色剤や着色料を加えたり、匂いを良くするために匂いを付けたり風味付けをしたりすることもあります。
これらの加工の段階での添加物は記載義務がないため、書かれていないものもあります。
人間よりも体の小さい猫がこれだけたくさんの添加物を摂れば健康に害が出ないとは考えにくいです。
ただしこれは研究データが出ているものではありませんし、こういうものを食べても長生きする猫もいます。
少しでも長生きのために安全な食べ物を食べさせたいと考える飼い主たちが自主的に与えているのです。

もちろん、無添加フードになると素材からこだわったものを選ばなければならなくなるので価格は高くなります。
一時的に高いフードを購入しても意味がなく、続けて初めて健康への良い影響につながります。
そこで、価格と内容のバランスの整ったものを選びましょう。
また、普段食べているフードと混ぜて与えることも一つの方法です。
一番大切なことは飼い主が納得の上で与えることです。
ただ価格だけで選ぶのではなく、品質表示や企業のホームページなども良く見て愛猫に最も良いと思えるキャットフードを探しましょう。